年齢と予防

誰でも年をとると、自然に体臭は強くなってきます。特に寝たきりになってしまい、誰かの手を借りなくてはスムーズに生活が送れない人にとって、自分の体臭が周囲に迷惑をかけていないかとても気になり、時には深く傷ついていることもあるのです。自分でうまく体が動かせないお年寄り本人にかわって、介護する人が上手にケアしてあげることで、不快なにおいは軽減できます。たとえば、口臭。年をとると唾液の分泌量が減ってくるため、食べ物のカスが流れにくくなったり舌苔(ぜったい)もたくさんつくようになります。また、入れ歯もきちんと手入れをしないと、においのもとになります。

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歯磨きがうまくできない寝たきりの場合でも、食後は口の中の食べカスを取り除く必要があります。そのときは、介護者の指にガーゼを巻きつけたもので、口の中を拭うとよいでしょう。口の中が出血している場合もありますので、血液感染を避けるためにも素手で口の中を拭くのはやめましょう。舌苔については、専用のブラシなどが市販されています。それをつかってもよいですが、スプーンのふちでそっと拭ったり、食べカスをふき取る際にガーゼで一緒に拭っても効果はあります。力強くごしごしこすり取る必要はありません。また、たくさんおしゃべりをしたり歌を歌って口を動かすことで唾液の分泌も促されます。口がにおうから、といつも口を閉じていては、口臭予防には逆効果となってしまうのです。

体臭について知っておきたいこと。

体臭が気になるのはどのようなときでしょうか?

 仕事の営業で訪問した先であったり、友人と過ごすランチタイムであったり、通学電車の中であったり、人それぞれだと思います。しかし、場面はそれぞれであっても、どの人でも毎日の生活習慣を見直すことで、体臭は改善されていくものです。

 当サイトでは体臭に関する様々な知識をお話するとともに、においを防ぐための対策についても紹介します。普段、自分のにおいが周りの人にどう思われているのか気になる方は是非ご一読下さい。今まで気づかなかったことがわかったり、今まで全く気にしていなかったけれど、少しケアしていみようと感じるかもしれません。

 体臭のことが気になる方は、予防、対策として、まず毎日の暮らしを送る上で、以下のようなことに気をつけてみてください。

●いつも清潔にする

 毎日お風呂に入ってからだを清潔に保つことはもちろんのこと、常にハンカチやタオルを携帯し、汗をかいたらすぐ拭き取るようにしましょう。からだを清潔に保つことで、皮膚表面の雑菌の繁殖を防ぎます。

●吸湿性、通気性のよい衣服を着用する

 下着や衣類は綿素材の吸湿性のよいものを選び、汗が悪臭に変わる前に発散させてしまいましょう。

●和食中心の食生活をこころがける

 野菜や穀物、魚が食卓に並んでいた昔の日本には、体臭の強い人は少なかったといわれます。低脂肪高繊維、植物性の食べ物を積極的に登場させましょう。

●動物性タンパク質や動物性脂肪の摂取量を減らす

 肉類やバター、チーズなどの乳製品には、体臭の原因となる動物性タンパク質や脂肪が多く含まれています。

●緑黄色野菜をたっぷり摂取する

 野菜に含まれる食物繊維は、腸内のにおい成分をまとめて排出してくれるだけでなく、便秘解消にも役立ちます。便秘は体臭や肌荒れにもつながります。

●お酒、タバコ、香辛料を控える

 根本的に体質を改善し、健康なからだを作ることは、体臭予防にも役立ちます。

●ストレスを上手に発散させる

 精神的ストレスは、からだの生理機能低下を起こしたり皮脂の分泌を促すなどして体臭や多汗の原因となります。

●体臭の原因となる疾患がある場合は治療しましょう

 肥満や肝障害、腎障害、糖尿病などがあると、血液中ににおい物質が増えてしまいます。

 生活習慣を見直し、体臭を気にせず健康的な毎日を送ってください。

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