アルコールとの関係

たとえば朝の職場で「おはようございます」と出勤してきた同僚がプーンとお酒臭い体臭をただよわせていたら、ちょっと気分が悪くなりますよね。付き合いで飲み会があったのか、はたまたストレス発散のやけ酒だったのかはわかりませんが、お酒をたくさん飲んだ後というのは、体臭によって周囲にすぐ気付かれてしまうものなのです。たしかに、お酒のおつまみとして食べたものが、焼肉であったりにんにく料理であった場合にはそのにおいも強烈にすると思います。しかしお酒のアルコールは、それ自体が強いにおい成分なのです。アルコールは、代謝されるとアセトアルデヒドや酢酸といったさらに強烈なニオイ物質に変わります。これらの物質はほとんどは尿から排泄されますが、一部は汗として排出されたり呼気からも排出されるため、あの特有な二日酔いの体臭をつくるのです。

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また、お酒を飲むとからだがぽかぽかしてきますよね。これは、アルコールには血管を広げたり、体温を高めたり、汗腺の活動を活発にする作用があるためです。それによって、発汗量も急激に増加します。アルコールはそれだけでもにおいが強いのに、加えて発汗を招き、代謝されてさらに強いにおい物質となり、それが汗からも放出されて・・・と、まるで「においの素」を飲んでいるようなものなのです。しかし、適量のお酒はからだによいといわれるように、少量のアルコール摂取であれば、からだの活性酸素を減らす働きもあるようです。なんでも「ほどほどに」、がいいのですね。

体臭について知っておきたいこと。

体臭が気になるのはどのようなときでしょうか?

 仕事の営業で訪問した先であったり、友人と過ごすランチタイムであったり、通学電車の中であったり、人それぞれだと思います。しかし、場面はそれぞれであっても、どの人でも毎日の生活習慣を見直すことで、体臭は改善されていくものです。

 当サイトでは体臭に関する様々な知識をお話するとともに、においを防ぐための対策についても紹介します。普段、自分のにおいが周りの人にどう思われているのか気になる方は是非ご一読下さい。今まで気づかなかったことがわかったり、今まで全く気にしていなかったけれど、少しケアしていみようと感じるかもしれません。

 体臭のことが気になる方は、予防、対策として、まず毎日の暮らしを送る上で、以下のようなことに気をつけてみてください。

●いつも清潔にする

 毎日お風呂に入ってからだを清潔に保つことはもちろんのこと、常にハンカチやタオルを携帯し、汗をかいたらすぐ拭き取るようにしましょう。からだを清潔に保つことで、皮膚表面の雑菌の繁殖を防ぎます。

●吸湿性、通気性のよい衣服を着用する

 下着や衣類は綿素材の吸湿性のよいものを選び、汗が悪臭に変わる前に発散させてしまいましょう。

●和食中心の食生活をこころがける

 野菜や穀物、魚が食卓に並んでいた昔の日本には、体臭の強い人は少なかったといわれます。低脂肪高繊維、植物性の食べ物を積極的に登場させましょう。

●動物性タンパク質や動物性脂肪の摂取量を減らす

 肉類やバター、チーズなどの乳製品には、体臭の原因となる動物性タンパク質や脂肪が多く含まれています。

●緑黄色野菜をたっぷり摂取する

 野菜に含まれる食物繊維は、腸内のにおい成分をまとめて排出してくれるだけでなく、便秘解消にも役立ちます。便秘は体臭や肌荒れにもつながります。

●お酒、タバコ、香辛料を控える

 根本的に体質を改善し、健康なからだを作ることは、体臭予防にも役立ちます。

●ストレスを上手に発散させる

 精神的ストレスは、からだの生理機能低下を起こしたり皮脂の分泌を促すなどして体臭や多汗の原因となります。

●体臭の原因となる疾患がある場合は治療しましょう

 肥満や肝障害、腎障害、糖尿病などがあると、血液中ににおい物質が増えてしまいます。

 生活習慣を見直し、体臭を気にせず健康的な毎日を送ってください。

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