スキーマを修正する

認知療法であがり症を克服する場合の第三段階は、スキーマを明らかにして、それを修正することになります。ここで言う「スキーマ」とは、その人の持つ絶対的な信念みたいなもので「~でなければならない」などの考え方を指します。あがり症の人は、ある状況に置かれると心の中に潜んでいたスキーマが急激に活動を始めます。そして、緊張してしまうような強い不安を感じてしまうのです。あがり症の本人はスキーマの存在に気づいていないことが多いようですが、あがり症の人には確かにスキーマが存在するようです。例えば「自分自身のことは完璧にコントロールすべきで、人前で弱みを見せてはいけない」というスキーマを持っているとします。

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この考え方を修正して、あがり症を克服していくのです。どのように修正していけばいいのでしょうか。例えば「どんな状況でも、常に完璧に自分自身をコントロールすることは不可能である」と考え方し修正してみてはどうでしょうか。また、「多くの人は、他人の少々の欠点や弱点には寛容でいてくれるはずだ」と考えてみてもいいでしょう。「人前で自分の殻に閉じこもるより、失敗しても自分のことをオープンにするほうがよっぽどいい」と考えられるようになれば、あがり症か克服されたのも同じです。絶対的信念であるスキーマを修正していくには時間がかかると思います。しかし、あがり症を克服するためには長い時間がかかるものですので、気長に取り組みましょう。

あがり症について当サイトのご案内

あがり症に悩んでいらっしゃる方は、増え続けているといわれています。昨今のストレス社会が原因であがり症になる方が多くいらっしゃるようです。

 あがり症の人からすると、恥ずかしいという気持ち、つまり羞恥心は最も重要な感情の1つであると思います。緊張してあがってしまう状況においては、自分の言ったことや行ったことを「レベルの低いこと」であると思い込み、後悔と劣等感を感じることもあるようです。

 また、あがってしまう状況が終わった後も「あんなことを言わなければよかった」とか「あのような態度は失敗したかも」などと、引きずってしまい延々と悩んでしまうのです。このような羞恥心はあがり症の症状をさらに重いものとしてしまいます。この羞恥心を乗り越えることが、あがり症を克服することにもつながっているようです。あがり症の人から日常感じている不安や、羞恥心を取り除くことは非常に難しいことと言われています。

 そこで、あがり症を克服するためには羞恥心と上手に付き合ってみてはどうでしょうか・・・。

 羞恥心と上手に付き合って行く方法については当サイトの本編でお話します。ここで挙げた方法をはじめ、あがり症を克服する為の様々な方法について、お話します。またあがり症になる原因は何であるかを理解することで、改善するために役立つことがあるでしょう。原因と理由が理解できていればそれを克服する為の対処法を実践するにあたり、知識の裏づけの基で行うことができます。

 あがり症で悩まされている方は当サイトの内容をご覧頂き、少しでも改善のお役に立てればと考えます。また、ご自身は特に問題がなくとも身近に過度の緊張におそわれることでで悩んでる方がいらっしゃるような方も、当サイトを少しご覧頂き理解してもらえれば嬉しく思います。

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